「イクメン」って一口に言うけど
「イクメン」って近頃よく耳にするかと思うんですけど、一口に言うけどじゃあ具体的に何が「イク」な「メン」なのかってお話。
娘が産まれて1年と2ヶ月になろうかって近頃なんですが、妻と娘と出かける時にはまぁよくエルゴを巻いて娘を抱っこして居たりする訳なんですけど。
世のパパたちはみんなやるよね。
「イクメンだね〜」とかそんな言葉をかけられることってまぁそれなりにあると思うんですけど、いやイクメンて。
抱っこしてるだけですやん。
と、まぁその時は「そんな事ないですよ〜」とかそれっぽい謙遜。
ぶっちゃけ妻の目が怖い訳ですが、育児をこなす男性を指す蔑称、「イクメン」。
じゃあお前らのその「イクメン」ってハードルどこにあんの。的な思いが近頃。
別に深い意味とか無しに皆さん使われてらっしゃる様ですがね、「いやまぁそれ程でも」とか返してしまった日にはお隣にいらっしゃる奥様の気持ちですよ。
休日にまぁちょっとお出かけのタイミングだけ抱っこしてた程度で得られる市民権みたいな、そんな物でしかない訳ですけど、ここのところ妻の入院があって、私がワンオペで育児していて、まぁシングルな家庭の大変さが身に染みて、と言ったところで。
だからまぁ今は割と「イクメン」ですと胸を張って言えるんだけど、その言葉自体がそんなに好かないんですよ。
何故かというと、我々って父親であって「イク」する「メン」じゃないんです。
そもそも日本的な悪しき風習、慣習、考え方なんだろうけれど、男は外で仕事を、女は家を守る、みたいな考え方から派生して流行った言葉なんでしょうけれど、父親って別に育児参加しない訳じゃないっていうか、そもそも育児参加して当然の生き物で、何で今になってそれが持て囃されているのか。
女性的な立場から見れば、持ち上げて、気持ちよく育児参加してくれればそれで良し。みたいな見方ができるのかも知れないけれど、その考え方で言えば男性の立場っていうか、考え方が根本から育児に向かう訳でなくて、「本来は奥様方の務めだが、男である俺がやってやってんだぞ」(ここまで極端とは思わないが)というような思考で育児参加してしまうんじゃないかな、とそう思うわけです。
それでね、個人的にはやって当然の事でしかない訳で、現状ワンオペであれこれやってるとまぁそれなりに持て囃して頂ける訳なんですが、特別なことは何一つございません。
うちの娘、私の娘であって、よその子ではないので父親である私がその一切を請け負って然るべき当然の責務なわけです。責務だとまでは思ってないんだけど、これは言葉のあやというやつ。
何が言いたいかって、「イクメン」なんてものはハナから存在しなくて、そこにいるのは紛れも無い父親であって、そんな言葉無しにもお前らは子どもの一切の事をしなくちゃならない、するべきなんだって事。
ただの愚痴みたいな自己顕示欲みたいな、今回はこの辺で。